ヒカリノワルツ

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夜が更けるころ、ホタルたちの社交場はクライマックスを迎える。

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2013.6.14. 三重県鈴鹿市 鈴鹿ほたるの里 canon eos40d ef24-105/4L-is-usm


ホタルは月明かりの少なく、気温の高い蒸し暑い日に良く翔びます。
カメラを構えている人間たちにとっては不快指数満点!!
しかもホタルが好んで飛ぶということは、他の虫も活動的ということで。。(>_<;)


そして、ホタルの撮影方法ですが、大きく二つに分かれます。

まず、よくやるのは数十秒から数分、シャッターを開け放しにしてホタルの光跡を撮る、いわゆる「バルブ撮影」。
感度はiso1600以上、絞り開放、昨日の写真でシャッターは75秒です。
シャッター速度は、背景の露出で決定。
「たくさん入れたい」と長く開けすぎると背景が明るくなりすぎてホタルの光跡が目立たなくなります。
難しいのは予期しない外光(車のライト、懐中電灯や他人のフラッシュの光)に対応できないこと。
月の状態によっても露出は大きく変わります。
満月の晩なんかは30秒で真昼間ですよね。
といっても、明るい夜はホタルもあまり飛びませんが。。。

もう一つは、いわゆる「多重露光」。
銀塩フィルムでは、シャッターを開け放しにし、レンズフードの前にかけた暗幕を手で開け閉めします。
ホタルの少ないタイミングや、外光が入りそうなタイミングでは暗幕を下ろし、飛び具合によって開ける。

ではデジタルの場合はどうかというと、同じことを出来なくもないですが、
デジタル特有の「ノイズ」という敵がいます。
また露光時間が長くなると、センサーが熱を持って「色被り」も発生します。
そこで、後でヤリクリが容易なデジタルの特権を活かし、
「ノイズ対策でシャッター速度を短く」、「露出時間分連射」して「後で加算」するのです。
邪道と言われれば言い返せませんが・・・。

今日の写真は、iso1600、f4、2secを300枚重ねて約10分相当です。

この手法のメリットは、外光の入ったカットを排除できる、背景の露出を気にしなくてよい、ノイズが少ない、などなど、、、。
後工程が面倒ですが、ホタル撮影を「作品」として仕上げるなら効果的な手法です。

さて、ではこの方法でどうやって背景を映しこむか。

実は、銀塩でもデジタルでも、「前露光」という手番が存在します。
陽が沈んであたりが薄暗い時間に、背景だけを露光し前もって「準備」しておくのです。
せっかくのホタルも、背景がボケボケだとやはり写真として残念なものになります。
なので、明るいうちに構図を決めて背景にピントを合わせておくのです。

そういうと、「なんだ、じゃ背景なんてなんでも合わせればいいじゃん。」
と言われそうですが、構図内の遠近感などを考えると他の背景を自然に合わせるのは至難なうえに、
今日と三日前の写真をみていただけると、
ホタルは「水の上しか飛ばない」のです。
そんなところからも、他の背景を自然に合わせるのはまた難しいでしょう。

さて、では作業を時系列に並べると。
18:30ごろ現着
18:50頃セッティング、
19:20頃「前露光」、
20:00頃ホタルが飛び始め、
20:30頃つぎつぎに舞い出して、
20:45~21:00頃ホタル撮影。

意外と大変なんです。

長々とお付き合いありがとうございました。m(_ _)m

by junp_ok | 2013-06-16 23:55 | 自然~nature | Trackback | Comments(0)
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