さよなら400系紀行~2日目(4月18日)
いよいよこの日がやってきました。
「さよなら400系」つばさ18号。
朝一番からメインイベントなのですが、その前に少し昨夜を振り返る
昨夜よんひゃく系サマと飲んだ時、なんと「新庄→山形間の乗車券がとれた」ということで、
さよなら列車に乗って山形まで行かれることを聞きました。
よんひゃく系サマと別れた後、駅の反対側に停めた車に戻る際に何気なく券売機で
「新幹線乗車券→翌日→8時台…」・・・と。
「(まさかね…)」
・・・【つばさ18号 禁煙席 △(わずか空きあり)】
「!」
元々乗車するつもりは無かったので、
「明日になって空いてて乗りたかったら買おう。」
そう決めて車に向かったのですが、
車に到着する頃には何故か「新庄→山形」の切符を握り締めてました(爆)
そしてココからなし崩し的に出費が嵩みます(笑)
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・4月18日 「さよなら400系」つばさ18号
懸念された「寝坊」という天敵の襲来は杞憂に終わり、無駄に5時に目が覚める。
実はワタシが停めて寝ていた駐車場は「パーク&ライド」用の駐車場だったのですが、
結果オーライ、晴れて「つばさ18号」に乗車できるので、胸を張って停めておけます。
(ちなみに無料)
起きても暇なので6時前に駅に入る(駅に入ってもヒマ)。会場では着々とセレモニーの準備が整えられていきます。
せっかくなので準備風景も収めます。
テープカットの準備。
立ち位置を確認します。
来賓席。
一日駅長は地元小学校に通う、二人の「翼」君。アイドルやミス○○みたいなじゃなく、地元の子を招待するあたりがほほえましく好感が持てます。
(今井翼とか来たら大変です)
マイクテストも抜かりなく。
準備中、先行のつばさ106号が到着。次第に会場周りに人が増えます。
とは言え、大都市圏での出発式とは違い、押し合いへし合いというほどでもなく平和に時間は過ぎてゆく。
ワタシは一番ノリだった(そりゃそうだ)のもあり、山形新聞サマ、朝日放送サマなんかから取材など受けたりなんてことも
(^^;
8時20分頃。
しめやかにセレモニーが始まります。
始めに、新庄駅長のご挨拶。
めまぐるしく変わった天候を「名残り雪、涙雨、笑顔の晴れ間」と400系を送る感情をキレイに表現された挨拶が印象的でした。
つづいて、
産業経済部長のご挨拶。
「沿線の企業、工業技術が400系製造に深く関わっている」こと、「つばさと共に新庄市、最上の産業がさらに飛躍していく」ことを力強く語っていただきました。
応える様に1番線には400系「つばさ」18号が静かに到着。
さらに市長のご挨拶。
えーと、、ごめん市長。アイサツ聞いてへんかったわ~。400系とツーショット撮ったしかんにんな♪
ご挨拶を受け、いよいよテープカットへ。
一日駅長の伊藤翼君、齋藤翼君は少々緊張気味です。
いよいよ出発の刻が近づきます。翼君sも無事大役を果たして一安心。
出発までのわずかな時間。ファンがあわただしくあちらでパチリ。こちらでパチリ。
駅ホームでは車内販売が営業をしており、そちらも黒山の人だかり。
ワタシもいろいろゲットして参りました。
電光掲示では「18年間ありがとうございました。」の文字も。
大窓の400系。好景観な路線だけに、大きな車窓は本当に気持ちのいいものでした。
中には400系との想い出を窓に貼りだしてる方も!!
セレモニーも恙無く終了したら、いよいよ出発の時。
ホームに詰め掛けたたくさんの地元の方、職員の方、鉄道ファンの方達に見送られ、
「さよなら400系」つばさ18号はゆっくりと新庄を後にします。
ここから山形まで、約50分の短い旅ですが、最後のお別れを楽しみましょう。
新庄を発車すると、JR東日本仙台支社の方が記念グッズを配ってまわります。
記念証にはカラー変更前の400系から乗客宛てのメッセージが記されています。
…キーホルダーはもうちょっとなんとかならんかったんかいな。。。
最初の停車駅「大石田」
この後の停車駅でもそうですが、各駅で職員さんが横断幕を掲げていました。
そして駅、沿線では地元の方の見送りや手を振られている姿が目立ちました。
都会の方ではあまり見られないように思いますので、いかに山形新幹線が県民の脚として強く根付いているかが察せられます。
「村山」から「さくらんぼ東根」。
ホームの大きなさくらんぼも400系にとってはこれで最後です。
途中通過駅「神町(じんまち)」ではすぐ隣の山形空港に着陸する小型旅客機とのすれ違いも。
地上の翼と空のつばさ。一瞬の邂逅は残念ながら撮影に至らず。
「天童」を出ると間もなく「山形」。
短すぎる旅路でしたが、ここから先、さらにたくさんの方々に見守られて東京への路を一歩一歩進んでいきます。
旅のお供、「トランヴェール」とも、最後の旅路。
車内でも記念掛け紙のお弁当を購入し、山形で下車します。
「山形」
山形といえば花笠音頭。衣装を着けた踊り子さん達の華やかな出迎えを受けます。
こちらでも、出発式が執り行われました。さすがに前の方には行けませんが、テープカットと同時に玖珠玉が開かれるのが見えました。
次にここに帰ってくるとき、お客様を乗せていることはありません。
つばさ18号が去ったホーム。別れを明るく演出する花笠音頭の艶やかな舞。
・・・JRのハッピがすげぇ(笑)
さて、「つばさ18号」を見送った後は、よんひゃく系サマは普通電車で帰路に。
ワタシは逆方向の新庄へ車を取りに行きます。
新庄に到着するとお昼を回ってましたので、
列車に乗る前に買った記念弁当をいただきます。
なんとかもっていた天候もいよいよくずれ、
この時には別れの涙雨がホームの屋根を叩いていました。
・東京→山形 回送
一向に良くならないお天気の中を、今度は南下してゆきます。
今まで幾度となく山形へ撮影に来ていましたが、
実は新庄まで来たことはありませんでした。
ですので、今回のもう一つの目的は、「新庄で見送る」こと。
結果的に山形まで乗ることになりましたが、これはウレシイ誤算ですね♪
途中、昨日立ち寄った赤湯の俯瞰ポイントへ立ち寄ってみますが、生憎の雨模様。
先客お一人様でしたが雨足も強くなってきましたので、最後の回送は高畠駅で見送ることに。
高畠に到着すると、雨は上がり、時折晴れ間も覗きます。
すると400系到着時刻前には東の空に大きな虹が。
残念ながら虹はその到着を待たず消えてしまいましたが、
雨上がりの虹は気持ちが晴れ晴れしますね。
気持ちもやわらいだところで400系を待ちます。
実は時刻表上、この駅で「つばさ」とすれ違いが行われます。
相手は十中八九、E3-2000ですので、最後に「新旧交代劇」が見られるわけです。
上りが先行で退避し、下りの400系が通過していく(単線なので)と思っていたのですが、
なんと同時に入線し停車。
若き翼に有終の姿をしっかりと映し、無言ですれ違います。
その遺志はしっかりと受け継がれたことでしょう。
これで本当の最後。ゆっくりと動き出した誰も乗っていない400系を見送ります。
これで「さよなら400系」紀行はおしまい。
これまで400系「つばさ」の安全運行に関わってきたJRの皆さん、
最後にステキなイベントを催してくださった全ての関係者サマ、
そしてこの紀行を通して出逢った全てのみなさん。
ならびにこんな駄文に長々とお付き合いいただいたアナタ。
ココロより感謝いたします。ありがとうございました。そしておつかれさまでした。
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後記
頼まれて新庄で購入していたグッズ、「下敷き」と「タッチアンドゴー」を渡すため、
板谷峠で展開していたサエグササマと、庭坂大カーブの兄弟桜の下で待ち合わせます。
最後に桜を横目にこれからの世代を駆け抜けるE3系2000番台、「つばさ」を。
初の新在直通として、400系の残した軌跡は計り知れないものがあります。
「4月18日」運行、「18号」という車号も、
関係者サマのこの18年間に積み上げられてきた想いを重んじてのこだわり。
18年という歳月が長いか短いかは人それぞれの感覚だと思いますが、
この18年間は鉄道史に永く記憶されることとなるでしょう。
以上で、「さよなら400系紀行」を締めます。
ありがとうございました。
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オマケ
今回ゲットしたもの。
新庄駅で購入した「炭火焼肉弁当」。 ! 。ナニコレうまっ♪
「つばさ18号」車内でのみ買えた、「記念掛け紙付き すきやき弁当」。こちらは加温容器ですので自宅に帰ってからあったかくいただきました。
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by junp_ok
| 2010-04-22 23:30
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